ナガヌマ サエ
  長沼 佐枝   経済学部 社会経済学科   准教授
■ 標題
  都心地区における土地資産の利用と居住環境からみた人口高齢化-東京都千代田区を事例として-
■ 概要
  ・東京都千代田区神田小川町を事例に,都心における高齢化のメカニズムを,不動産資産の利用と生活環境の変化から説明した.都心では1990年前後に住宅地が業務地区へと変化したことで住民が持つ不動産の価値が高まった.この時,子供世代は不動産を資産として運用するため地区外に転出することを選んだが,親世代は地区内に留まる選択をした.これにより地区の高齢化が進んでいた.さらに住宅地としての機能を失った都心は生活上の不都合を抱えており,親世代の住み続けだけでなく,新住民の転入をも困難にしている状況が明らかになった.
  単著   経済地理学年報   51,116-130頁   2005


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