ヤナセ トオル
  柳瀬 公   社会学部 社会学科   助教
■ 標題
  「福島第一原子力事故後のリスク事象に関するマス・メディアの原因・責任追及報道-新聞記事のテキストデータを用いたネットワーク分析からの検討-」
■ 概要
  本論文では、福島第一原発事故後のマス・メディアが原因・責任追及の機能を果たしたのかを確認するため、「放射性セシウム汚染牛問題」を事例に、新聞報道で出現した語によるネットワーク分析を行った。分析の結果、原因・要求の報道傾向が明確に弁別されているわけではなく、国と県の一次情報による報道のなかで取り上げられていた。したがって、マス・メディアには、事故の原因や責任を追及する働きはみられず、特定の対象をスケープゴート化する機能を果たさなかったことが明らかになった。
  柳瀬公
  単著   『東洋大学21世紀ヒューマン・インタラクション・リサーチ・センター研究年報』   東洋大学21世紀ヒューマン・インタラクション・リサーチ・センター   第10号,61-69頁   2013/03


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