ヤナセ トオル
  柳瀬 公   社会学部 社会学科   助教
■ 標題
  「リスク社会におけるメディア・フレームと受け手に関する研究-福島第一原発事故後の環境リスクを事例とした実証的研究-」
■ 概要
  本研究の目的は、①メディアが社会に潜在している「新しいリスク」を顕在化するとき、どのようなメディア・フレームを用いて顕出させるのか、その報道内容を明らかにすること、②メディアが「新しいリスク」を描写する仕方(フレーミング)が受け手個人の認識に及ぼす影響を明らかにすること、③①と②で実証的に得られた知見を基に、メディアが「新しいリスク」報道において社会的機能を果たしていたのかを明らかにすることである。実証研究の結果を踏まえると、「新しいリスク」報道と人びとのリスク認識との間にはギャップが生じており、メディアが本研究で設定した「ニーズ充足機能」、「不安低減機能」、「原因・責任追及機能」を十分に果たしていないことが明らかになった。
  柳瀬公
  単著   東洋大学大学院社会学研究科(博士(学位)論文)      2014/03


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