ツカモト マサフミ
  塚本 正文   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  沖縄県の観光目的税案の評価と課題
■ 概要
  本論文は沖縄県で2度に渡り検討された観光目的税を題材として、徴収制度と歳入の使途を議論した。初期の議論から現実の提案に近づくにつれて、課税免税点や制度の簡素化などにおいて理想と離れてしまうことが確認された。
沖縄県では、宿泊税を課して得た税収で4つの使途に限定、かつ基金を創設することにとしているため、他県の宿泊税収の使途よりも観光客と県民に理解される観光事業へ配分されることが期待できることが明らかになった。リモートワークとデュアルライフが注目される中、シェアリングエコノミー、サブスクリプションなど新しい滞在形態の出現により、つきつめると住民税と観光税の関係など今後の税制の対応が課題となる可能性を指摘した。

  単著   環境創造   (28),63-77頁   2022/03


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