ツカモト マサフミ
  塚本 正文   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  感染症流行下における入域課税の状況:座間味村の美ら島税、渡嘉敷村の環境協力税を事例として
■ 概要
  沖縄県にある慶良間諸島の2村(座間味村と渡嘉敷村)では、COVID-19の影響で観光客が減少したが県全体と比べて緩やかな減少であった。それでも入域課税の税収は減少したため、観光・環境に関する事業へ一時的に一般財源から充当していることがわかった。
もともと両村とも観光客と住民が共存できる行政サービスのために入域課税の税収を充当し、観光客と住民の両者からも一定の満足水準を維持してきた。感染症下で人の往来が減り、これまでより僅かに住民の同税への支払分が多くなっていることから、住民にも利用される行政サービスへ優先して充当するようになった。
この調査で当該観光税収は、観光客と住民がともに共存できるまちづくりのための原資として下支えしていることが明らかになった。

  単著   社会学研究所紀要   (3),11-26頁   2022/03


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