ツカモト マサフミ
  塚本 正文   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  支出税の実施と住宅への課税の取り扱い
■ 概要
  所得税は不動産譲渡益(キャピタルゲイン)を発生時に課税するのは難しい。支出税では、譲渡益が実現し、かつ消費支出に使われた時に課税するため、価値の変動するものだけを登録資産と処理すれば課税が可能になる。そこで、支出税実施時の住宅購入を想定し、登録勘定で扱ったときの帰属家賃への課税方法、また非登録勘定で扱ったときの不動産譲渡益への課税方法について検討した。我が国の場合、既存の固定資産税を仕組みを利用し帰属家賃の徴収をはじめることができると提案し、副次的効果として所得税などの既存税率を下がることが可能になる可能性に言及している。また、税制上の持ち家と賃貸の選択が中立化することで、住宅の有効活用が進むことも期待される研究となった。
  単著   大東文化大学紀要   (60),65-76頁   2022/02


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