ツカモト マサフミ
  塚本 正文   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  箱根町の観光政策と入湯税収に関する研究
■ 概要
  箱根町の入湯税収がその納税者の受益と関わりのある分野に充当されているのかについて調査をおこなった。本論文は箱根町の入湯税収が観光関連事業に還元されていることを認める一方で、一部に住民向けサービスの充実や維持にもつながっているはいえども、むしろ一般財源からの観光事業への持ち出しが2割ほどあることが明らかになった。つまり、箱根町のような住民に対して観光客の方が圧倒的に多い地域では、財政力指数が高くても観光客向け支出が多いために、住民向け支出の一般財源が不足することを確認した。その結果、基準財政需要額の測定単位として観光施設・資源数や観光入込客数など観光客向けの行政費用を含めた財政力が見えるようになる、新しい指標が必要であることを指摘している。
  単著   環境創造   (27),1-15頁   2021/03


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