ツカモト マサフミ
  塚本 正文   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  観光ならびに環境税制の考察 : 沖縄県渡嘉敷村を事例として
■ 概要
  渡嘉敷村で実施されている環境協力税は受益者と負担者の関係がかなり明確になることが想定されていた。本稿では環境協力税の徴収現場から負担者を明らかにし、また同税の使途から受益者を明らかにすることで、受益者負担となっているのか検証した。結果としてこの調査では、負担者と受益者が完全に一致しない目的税であることをあきらかにしつつ、同時徴収される運賃や自宅からの旅行費用に比べて100円という低税率ゆえに納税に不満が目立ちにくい、微妙なバランスの上に立っている税とであることを指摘した。そのうえで環境負荷に着目し住民の納得を引き出せば税率変更などにより強固な財源となる可能性があることを提案した。以上のことから、この研究は観光資源、環境保全問題を抱える多くの離島町村を勇気づけ、その財源確保手段の提示に貢献している。
  単著   教職課程センター紀要   (3),103-110頁   2018/12


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