ツカモト マサフミ
  塚本 正文   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  スリランカにおける個人税改革からの示唆
■ 概要
  本論文ではスリランカの実施当時の背景や、所得税と個人税の制度を確認した後、個別の問題点について検討し、現在の社会が抱える財源確保、公平や個人資産形成の問題を解決する手がかりとなることを指摘した。その結果、支出税は実施に手間がかかるかもしれないが、納税者の納得は得やすい仕組みを提供できること、かつてのスリランカでの実施例を用いて問題を整理し、納税の手続きを一つ一つ現代の叡智と技術で簡易化できれば、実施に現実味を帯びてくる可能性があることが明らかになった。本論文はスリランカの所得税と支出税との併用制度を、現代の制度や技術と対比しながら評価し、より公平な課税の実現という観点から議論を整理することに貢献している。
  単著   教職課程センター紀要   (4),85-96頁   2019/12


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