ヤマネ ユウイチロウ
  山根 雄一郎   法学部 政治学科   教授
■ 標題
  カントはなぜ「根源的獲得」概念に訴えたのか
■ 概要
  カントを特集した当該誌に、依頼により寄稿した論文。『駁論』(1790年)に初出するカントの「根源的獲得」概念の体系的機能を、同概念の形成と批判的形而上学の成熟との両側面から、「理性信仰」の弁証をめぐる位相に見定め、また、『駁論』と「法論」(1797年)の件の概念の関係については、前者で呈示され革命を背景とする展開部を経て後者で再現されるソナタ形式の楽曲の主要主題に比し得るもので、全くの別物ではあり得ないことを示した。
  単著   哲学論叢   京都大学哲学論叢刊行会   38,35-44頁   2011/11


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