イジマ ユカ
  井島 由佳   社会学部 社会学科   講師
■ 標題
  女子大学卒業者の初職転職理由に関する研究:A女子大学卒業者を中心にして
■ 概要
  執筆(全文章):井島由佳 共同:西村純一
女性のライフキャリア教育を充実させるにあたり、転職の問題をとらえるためにA女子大学卒業者3923名に郵送アンケート調査を行った。有効回収率は13.0%(511/3923)であった。その結果、専門職コースが設置されている女子大学では一般的に言われている7・5・3問題は発生していなかった。しかし、25歳以降には63%が転職していた。転職経験のある人は、転職経験のない人に比べて、仕事において否定的経験が多く、肯定的経験が少ないと予想されたが、本調査では必ずしもそうとは言えず、むしろ逆の傾向もしばしば示された。また、転職の理由についても、一般には「仕事の内容が合わない」や「人間関係がうまくいってない」など否定的な理由が多いと予想されたが、実は「正規社員・職員になるため」や「ステップアップするため」、「やりたいことが見つかった」といった肯定的理由が多いことが示された。他に、「引っ越し」なども多いことが示された。これらの結果から、転職に関してはこれまで否定的なイメージがあるが、積極的な転職が意外と多く存在することが示唆された。

  西村純一
  共著   東京家政大学 『東京家政大学研究紀要』 人文社会科学  第54集(1)   東京家政大学   54(1),63-71頁   2014/03


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