チョウ キキン
  趙 葵欣   外国語学部 中国語学科   教授
■ 標題
  试论列举构式“X什么的”的构式化过程
■ 概要
  “X什么的”は現代中国語における列挙を表す構文である。本論は構文化(Constructionalization)理論を用い、この構文の形式と意味がどのようにマッチしたかという構文化過程を考察した。シンタックスから見ると、「什么」は列挙項目の後に置かれたときに本来のシンタックスの位置と疑問の意味を失い、功能を再設置する必要が生じると思われ、Exaptation理論を用いてその功能再建を解釈できる。構文の意味から見ると、疑問代名詞である「什么」の不定を表す意味項目と、任意を表す意味項目、助詞「的」の類別を表す意味項目が構文に残留し、さらに一体化して構文の意味を決定する。ただしこのような意味残留はcontext's coercionを受けた結果である。構文化における多義の各構成成分の意味維持は、構文のコンテクストにより強制的に選択されたものだと見られる。現代中国語の列挙構文である「X什么的」の構文化に関する具体的な考察から、構文化のメカニズムの一端を伺うことができる。
  単著   外国語学研究   大東文化大学大学院外国語学研究科   (24),1-8頁   2022/10


Copyright(C) 2011 Daito Bunka University, All rights reserved.