サトウ ユウイチ
  佐藤 勇一   社会学部 社会学科   准教授
■ 標題
  マーティン・ジェイにおけるルーメンとルクス――『うつむく眼』とヴァスコ・ロンチの『光学』の差異を通じて
■ 概要
  『うつむく眼』において、マーティン・ジェイは、しばしばヴァスコ・ロンチの『光学』から借りた「ルーメン」と「ルクス」という術語を用いる。本稿ではロンチとジェイにおいてこのルーメンとルクスの区別がどのような意味と射程をもっているか、光学の歴史を例として比較検討し、『うつむく眼』におけるジェイの試みが、ルーメンという「真理のメタファーとしての光」にたいしてさまざまな時代の言説がとった態度を視覚と言語の観点から丹念に描いていく思想史的試みであったことを明らかにした。
  単著   福井工業高等専門学校研究紀要 人文・社会科学   (50),23-34頁   2016/12


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