サトウ ユウイチ
  佐藤 勇一   社会学部 社会学科   准教授
■ 標題
  エコノミーと自然法をめぐる間文化的考察―モンテーニュの新大陸とケネーの中国
■ 概要
  本稿では、1. 新大陸の「発見」時に自然法概念を用いて捉えなおされた古代のエコノミー概念を確認し、2.モンテーニュが自分の文化に根差しながらも、自分の文化と距離をとる現象学者の立場に立っていたことを、メルロ=ポンティを導きとして明らかにした。次いで、3.アガンベンを導きとして、近代のケネーにおける自然法思想におけるマルブランシュの影響を取り上げ近代のエコノミーと中世的な摂理について考察し、4.ケネーの動物エコノミー概念と彼の中国の取り上げ方を検討した。その上で、5.フーコーやレヴィ=ストロースを導きとして、モンテーニュとケネーの思想をわれわれの時代の問題と関連させた。
  単著   立命館大学人文科学研究所紀要   (114),99-124頁   2018/03


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