ホテイ マサキ
  布袋 正樹   経済学部 現代経済学科   准教授
■ 標題
  近年の円高が我が国製造業の設備投資に及ぼした効果
■ 概要
  本論文では、2008年以降の円高が、我が国製造業の設備投資に及ぼした効果を分析し以下の結果を得た。輸出比率が高い企業ほど円高に対して設備投資を減少させる一方で、輸入を通じた効果は認められなかった。平均的な輸出比率の場合、産業別実質円ドルレート3%の上昇(2008-2009年度の平均)により、設備投資が約20%減少したことが示された。また、輸出比率が同じであれば、市場支配力が弱い企業や資金制約が厳しい企業は、円高に対してより弾力的に設備投資を減少させたことが分かった。
  布袋正樹、梅崎知恵
  共著   PRI Discussion Paper Series   (12A-15)   2012/08


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