ホテイ マサキ
  布袋 正樹   経済学部 現代経済学科   准教授
■ 標題
  為替レートが日本企業の設備投資に及ぼす効果―企業レベルのパネルデータを用いた分析―
■ 概要
  【The Effects of the Exchange Rate on Japanese Firms' Investment: An Analysis with Firm-Level Dataの日本語版】為替レートが企業の設備投資に及ぼす効果については、業種レベルのセミマクロデータを用いた分析がほとんどであったが、Nucci and Pozzolo(2001)は、イタリアの企業レベルのパネルデータを分析し、自国通貨の増価に対し、輸出比率が高い企業ほど設備投資が減る一方で、輸入比率が高い企業ほど設備投資が増えることを示した。また、為替レートが設備投資に及ぼす効果は、市場支配力が弱い企業や資金制約に直面する企業で大きいことを示した。本論文では、2002-2006年度の日本企業のパネルデータを分析し、彼らと同様の結果を示すとともに、推定結果を用いてシミュレーションを行なっている。
  布袋正樹
  単著   フィナンシャル・レビュー   (107),82-96頁   2011/05


Copyright(C) 2011 Daito Bunka University, All rights reserved.