ホテイ マサキ
  布袋 正樹   経済学部 現代経済学科   准教授
■ 標題
  日本企業及びその外国子会社の配当政策と税制に関する実証分析(甲第552号)
■ 概要
  第1章では、配当政策と税制に関する理論分析や実証分析についてサーベイを行なった。第2章では、証券関連税制が日本企業(本社)の配当政策に及ぼす効果を分析し、株式額面の一定割合を配当するという日本特有の配当慣行のもとでは、税制が配当政策に影響を及ぼす余地がほとんどなかったことを示した。第3章では、本社の配当に係わる資金需要が外国子会社の配当送金に及ぼす効果を分析し、安定配当主に基づく本社の配当政策のもとでは、配当原資が不足する本社ほど、外国子会社から配当送金が大きくなることを示した。第4章では、発展途上国に所在する外国子会社からの受取配当に係わる日本の法人税を軽減する制度(みなし外国税額控除制度)が、外国子会社の配当政策に及ぼす効果を分析し、みなし外国税額控除の供与が外国子会社からの配当送金を増加させることを示唆
する結果を示した。

  単著   博士論文   一橋大学大学院経済学研究科      2010/03


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