ナカムラ セイジ
  中村 清二   文学部 教育学科   准教授
■ 標題
  民主主義教育の認識論的基礎:ヒラリー・パトナムの「民主主義の認識論的正当化」を手がかりに
■ 概要
  佐藤学の提唱する「学びの共同体」論は民主主義との結びつきを標榜するものの、実は、その教授=学習プロセスに内在的に民主主義が結びつけられていない。これを問題とし、本稿は、佐藤が参照するデューイの「民主主義と教育」の論理を今日的理論水準において継承する哲学者のヒラリー・パトナムの論を手がかりに、「学びの共同体」と民主主義の関係を論じる。その手順は、民主主義的な学習における認識論的基礎を明らかにした上で、「学びの共同体」論を批判的に再構成し、教授=学習プロセスに深く組み込まれた民主主義のあり方を明らかにする。
  単著   『唯物論研究年誌』   唯物論研究協会   17,233-256頁   2012/10


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