ナカムラ セイジ
  中村 清二   文学部 教育学科   准教授
■ 標題
  「資質・能力」と「人格」の関係について : 城丸章夫の「学力」論を手掛かりに
■ 概要
  日本の教育学は、教育実践のあり方を支える教育学概念として「学力」「人格」「教育課程」等の概念を持ち、その学的把握のあり方をめぐり議論を展開してきた。とりわけ「学力」は教育学的価値を担うキー概念であり、今日、グローバル化の進展によって教育政策が「学力」を中心に急展開をみせており、その意義はますます重みをましている。「学力」政策による学校・教育の変容に教育学の向き合い方が問われているのである。 本稿は、今日の「学力」政策がうみだす学校の変容に、教育実践を視野にいれながら、いかに向き合うべきかという課題を設定し、取り組むものである。かつての教育学において厚みのある問題領域を構成していた「学力と人格」という視点を手掛かりにして、今日の「資質・能力」を中心とする教育政策への教育学的吟味の枠組みを提起することを目的とする。
  単著   教育学研究紀要   大東文化大学大学院文学研究科教育学専攻   (10)   2019/09


Copyright(C) 2011 Daito Bunka University, All rights reserved.