ナカムラ　セイジ   中村　清二   文学部 教育学科   准教授

■ 標題   民主教育論ーー身に付けるべき学力として（『民主主義の育てかたーー現代の理論としての戦後教育学』所収）

■ 概要   教育基本法にもある通り、民主的な社会の形成者の育成は学校教育の目的である。しかし、日々の教師の仕事の内実の中でそれを実感することは容易ではない。教師の教育活動に内在的に、民主的主体形成を位置付ける課題を自覚したのが、戦後教育学であった。本稿では、『民主教育論』の著作のある五十嵐顕の問題意識とその盟友たる城丸章夫の民主教育論を検討する。特に、城丸の教育学は、影響力の大きさに比してその研究は多くない。そこで改めて、城丸の教育学構想を教育課程論と認識論の視点で素描することにした。中内敏夫によれば、教育課程論と認識論を重ねて論じることで明らかになるのは学力像である。民主主義を学力として学校で身につけることとはどのようなことか、明らかにした。   単著   かもがわ出版      2021/07

Copyright(C) 2011 Daito Bunka University, All rights reserved.