ナカムラ セイジ
  中村 清二   文学部 教育学科   准教授
■ 標題
  学校教育の「道徳」化:私たちがめざす道徳性の教育とは(民主教育研究所年報 第20号)
■ 概要
  本書は、民主教育研究所に2016年度から置かれた「道徳教育プロジェクト」の研究報告である。道徳はこれまで教科外に位置づけられてきた。そのため使用義務のある教科書はなく、副読本や教師が考え作ったもので教育活動が行われてきた。しかし、大津いじめ事件を口実に小学校では2018年度から、中学校では2019年から「教科化」され、評価される「特別の教科 道徳」になった。こうした事情を踏まえ、本年報は、原理的な検討をはじめに、然るべき道徳教育を描くことをねらいとする。それは、価値論や能力論を踏まえた上で、道徳性の教育の批判的検討である。それは、道徳教育を受けてきた大学生の姿から道徳教育の問題点を指摘することを皮切りに、学習指導要領上の「道徳」の問題点、教科書・指導書の問題点を検討した。そして、小中学校での道徳教育への対抗的な実践のあり方を提起する。
  編著:中村(新井)清二、共著者:佐貫浩、池谷壽夫、金馬国晴、島田勉、山崎雄介、伊東毅、笠原昭男、渡辺雅之、山口隆
  共著   民主教育研究所   (20)   2020/12


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