ナカムラ セイジ
  中村 清二   文学部 教育学科   准教授
■ 標題
  道徳教育における愛国心とシティズンシップの関係認識の基盤となるのは何か〜内容項目の授業化の際の見通しと課題〜
■ 概要
  道徳科でも平和で民主的な市民の形成はその目的とされなければならない。ただ、道徳科の内容項目には「家族」が位置づいている。家族と市民との整合的な関係をどのように想定するべきだろうか。このことを、最新の認知科学の知見に基づいて解明したい。認知言語学によれば、学習の際、メタファーとプロトタイプによる思考と呼ばれる、自動的で無意識的なプロセスを度外視してはならない。そして、国家と市民の適切な関係の認知はある家族関係のモデルによってもたらされているという。この知見を手掛かりにすれば、教育現場ではそのモデルを学習者に経験させること、それを通じて捉えさせることがカギとなる、ということである。
  単著   大東文化大学教育学研究紀要   (8),19-34頁   2017/11


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