ナカムラ セイジ
  中村 清二   文学部 教育学科   准教授
■ 標題
  知識基盤社会が求める「生きる力」の意味
■ 概要
  近年の教育政策の中で存在感を増してきた「知識基盤社会」において、必要な学力は「生きる力」であるという。それは、知識が商品となる経済社会を指し、その中で主流となる産業はハリウッド映画産業、企業としてはアップルがその典型である。これを踏まえれば、「生きる力」とは典型的には、芸術・文化を経済的価値として表現する際に求められるものとなる。その時に欠かせないのは共同的な人間関係や仕組みだ。それがあればこそイノベーションを生みだすことができるという。そうだとすれば、その意味で「生きる力」は共同性あってのものでありつつも、注意しなければならないのは資本主義化では「共同性」すらもその延命のために動員されるという点である。
  単著   『教育』   教育科学研究会   (859),22-29頁   2017/08


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