ナカムラ セイジ
  中村 清二   文学部 教育学科   准教授
■ 標題
  探求としての学習と民主主義 : 「あらかじめ」でも「つけくわえ」でもない授業に向けて
■ 概要
  探求型・問題解決型の授業が求められている今、そうした授業スタイルと我が国の教育目的である民主主義との関係を視野に入れて、授業理論を考えなければならない。ところがそうした議論は今のところ皆無と言って良い状況である。授業で学習者は民主主義をどのように認知し、自己のものとしていくのか。そのことを探るために、デューイに端を発する議論を参考する。それによれば、発言の自由や立場の平等、つまり民主主義をそのプロセスのうちに埋め込んだ科学的活動をモデルとする探求においてこそ、学習者は民主主義を認知し、自己のものとするという。21世紀の授業とは、児童生徒の発言の自由や立場の平等を担保しないでは成立し得ないもの、ということである。
  単著   『教育』   (844),40-47頁   2016/05


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