カメザワ タカユキ
  亀澤 孝幸   文学部 中国文学科   講師
■ 標題
  書字(エクリチュール)の力学
■ 概要
  ヘーゲルはアルファベットを論理的思考に最適な文字体系とみなし、漢字を「学問の発展を大きく阻害するもの」と唾棄する。他方、和辻哲郎は多数の異民族を包摂する中国が政治的・文化的統一を維持してきた根拠を漢字・漢文に見出している。その実質的な担い手は「史」とよばれる書記官の官僚層である。中国には文字と書についての固有の思想が形成され、それはやがて書の芸術を生みだすことにつながることを論じる。
  単著   人文科学   大東文化大学人文科学研究所   (26),(69)-(84)頁   2021/03


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