ヤマモト ヒロユキ
  山本 紘之   法学部 法律学科   教授
■ 標題
  福島第一原発事故刑事裁判の分析――民事・国賠訴訟との比較という視点から――
■ 概要
  本稿は、中立の観点から福島第一原発事故刑事訴訟と国賠訴訟の比較を行うことを試み、両者に大きな径庭はないという結論を導くものである。
本稿の分析によれば、刑事控訴審および第一審は相関関係説に依拠した判断を示している。医療過誤について刑事過失と民事過失の類似性を説く見解 はもとより、両者を別物と考えるとしても、国家賠償請求において故意過失が要件となっていることを踏まえれば、刑事過失を検討する際に国賠訴訟を参考にすることは無益ではないと思われ、両者の比較分析を行うものである。

  単著   大東法学   33(1),179-204頁   2023/12


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