ウスイ アツミ
  臼井 淳美   スポーツ・健康科学部 看護学科   准教授
■ 標題
  月経随伴症状に及ぼす円皮鍼の効果
■ 概要
  目的:三陰交への円皮鍼の貼用によって、月経痛随伴症状の緩和効果をNSRおよびMDQで主観的評価、心拍のゆらぎおよび唾液アミラーゼで客観的評価を検証する。対象と方法:対象は月経痛を有する20歳前後の21名。第2月経周期に介入し、第1月経周期と比較した。円皮鍼は月経開始約7日前から月経中まで対象者自身が貼用し、月経1日目または2日目に心拍のゆらぎおよび唾液アミラーゼを測定、貼用前後の月経周期10日目にMDQ質問票の回答を得た。月経痛はNRSにおいて有意な減少はみられなかった。月経中のMDQ総得点、MDQ下位領域の「痛み」「行動の変化」の得点はそれぞれ有意に減少した。心拍数、副交感神経活動の指標であるHF値および唾液アミラーゼ値はいずれも有意な減少はなかった。主観的評価では円皮鍼貼用の有効性が示唆されたが、客観的評価では有意性は検証できなかった。
  ◎弓削美鈴、丸山陽子、臼井淳美
  共著   母性衛生   54(2),387-393頁   2013/07


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