サカグチ ユキコ
  坂口 由紀子   スポーツ・健康科学部 看護学科   教授
■ 標題
  親の性役割態度が養育態度および幼児の社会的行動に与える影響
■ 概要
  親の養育態度と性役割態度が幼児の社会的行動に与える影響を明らかにするため、3~6歳児の親に質問紙調査を行った。父親の性役割態度が平等主義か伝統主義かによって、父親自身の養育態度には影響を及ぼしたが、子どもの社会的行動には影響しなかった。一方、母親の場合、性役割態度によって母親自身の養育態度と子どもの社会的行動の発達に影響を与えていた。母親が平等主義的性役割志向を内面化している場合、母親は統制的養育態度が強い傾向があり、調和的養育タイプが有意に多く、子どもの引っ込み思案行動得点が有意に低い傾向にあった。母親に対する生涯教育を行い、平等主義を学ぶ機会を与えられることが大切と考えられる。
  ◎坂口由紀子,橋本紀子
  共著   女子栄養大学紀要   40,69-77頁   2009/12


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