オオウラ アスカ
  大浦 あすか   経済学部 社会経済学科   准教授
■ 標題
  持続可能な開発目標(SDGs)が掲げる持続可能で強靭な都市づくりのための自治体政策研究
■ 概要
  本研究は、地震と水害の2種類の災害について、災害時のフェーズに合わせた危険度を複合的に捉えた地図を作成することで、限られた区の資源を有効に活用するための新たな指標を提供することを目的とする。
具体的には、町丁目ごとの、人口、建物、道路、避難所、備蓄に関わる情報を収集し、各災害において、発災から避難所退所までのフェーズごとに、それぞれの要因を得点化し、得点に応じて、危険度をA〜Dの4段階に分け、危険度を複合的に捉えた地図を作成した。
その結果、既存の洪水ハザードマップで危険とされている荒川沿いの地域に加え、一般的に安全と見られている石神井川沿いや湧水帯でも危険度が高い地区があることが明らかになった。同様に災害自体には強い地区でも、その後の生活再建時には生活インフラが少なく、高リスクとなる地域もあった。こうした地区では、避難所退所後の普及・復興時に危険度が上がる傾向が確認できた。
これらの指標をもとに防災計画を見直すことで、より安心・安全で、持続可能なまちづくりの推進に資することが期待できる。

  長沼佐枝、大浦あすか、清水真人、舟山百合子、志村晃一
  共著   地域デザインフォーラム・ブックレット   大東文化大学地域連携センター   (28),1--41頁   2022/03


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