カスガ ヨシミ
  春日 芳美   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   准教授
■ 標題
  「健康的な美人」と明治末期日本における女子体育振興方策の関係
■ 概要
  本稿では、日本において「健康的な美人」という価値観が定着する過程に、明治期における女子体育振興が影響していたことを明らかにした。第二次世界大戦以前の日本においては、虚弱な女性を「美人」としてみる価値観が一般に浸透していた(「結核好み」)。しかし、日本を近代国家として成り立たせるためには国民の身体の状態を改善する必要があり、女性には国民の母としての役割が求められるようになったため、「美人」が「虚弱」であることは否定されなければならなかった。また、女性の身体改善の手段として女子体育の重要性が認識され、「健康」であることが美の要素として主張されるようになった。
  単著   現代スポーツ評論   創文企画   (24),170-176頁   2011/05


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