ヤマモト ヒロキ
  山本 宏樹   文学部 教育学科   准教授
■ 標題
  少年院教育はどのように行われているか:調査から見えてくるもの
■ 概要
  法学、教育学、社会学などの研究者で2005年に組織された「矯正施設における教育研究会」に、矯正局及び現場施設が全面的に協力する形で行われた大規模かつ長期間にわたる調査研究の集大成。矯正職員や一般の方に広く読んでもらうことを目的にまとめられた1冊(出版社「主な内容」より)

 本書はこれまでほとんど教育学的に扱われてこなかった少年院の教育の実態について扱ったものである。筆者が担当した第3章「質問紙調査からみた少年院」(田中奈緒子・仲野由佳里との共著)では、2009年から翌年にかけて行った在院少年と法務教官に対する悉皆かつ追跡的な質問紙調査のデータを用いて、在院者の実態とその変容を追った。そこで浮き彫りになったのは、女子少年の被害者性の高さ、教育効果をめぐる家族の役割の重要性、限定的にせよ少年院教育の教育効果の実在などである。

  広田照幸・後藤弘子[編]田中奈緒子・仲野由佳里・山本宏樹ほか
  共著   矯正協会      2013/07


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