ハギワラ モトヒロ
  萩原 基裕   法学部 法律学科   教授
■ 標題
  私法と行動規制―ドイツにおける規制と私法論を参考に―
■ 概要
  ドイツでは近年、私的自治や契約当事者の利益を尊重するべき私法の領域において、立法者や裁判所が立法や法の運用、条文や契約の解釈に際して具体的当事者の意思や利益ではなく、社会的な公益といったものを重視して当事者の行動を規制するということがみられるとの議論がある。法は本来的に行動規制の側面を含むものの、私法の領域では私的自治の原則がある以上、具体的当事者の利益が最も重視されるべきである。本稿は、ドイツにおける私法を用いた行動規制という問題からの示唆を受け、主要論者による議論の紹介を試み、改正民法におけるいくつかの条文について若干の考察を試みた。
  単著   現代私法規律の構造―伊藤進先生傘寿記念論文集―   第一法規   367-391頁   2017/12


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