オノダ リョウイチ
  小野田 竜一   社会学部 社会学科   講師
■ 標題
  内集団ひいき行動の適応的基盤:進化シミュレーションを用いた検討
■ 概要
  本稿では、内集団ひいき行動が適応的となる条件を探るために、進化シミュレーションを行った。『学術論文2』の修士論文の問題点を解決し、より標準的かつ妥当な進化シミュレーションを行った。その結果、内集団ひいき戦略が適応的となる条件をより断定的に示すことができた。内集団ひいき戦略が適応的となるためには、対象者を選ぶ際に、「必ず内集団成員に対して利他的に振舞っている」という基準を使用していることが必要であった。
また、同様の基準を持っていれば「必ず内集団成員にも外集団成員にも利他的に振る舞う」という反内集団ひいき戦略なら内集団ひいき行動に戦略できることも分かった。

  小野田竜一・高橋伸幸
  共著   社会心理学研究   日本社会心理学研究   29(2),65-74頁   2013/11


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