クズメ トモヒデ
  葛目 知秀   経済学部 社会経済学科   教授
■ 標題
  「非公式的なドル化」に関する実証分析―通貨代替モデルによるアプローチ―
■ 概要
  本論文では、単位根検定、共和分分析、誤差修正モデルといった非定常時系列分析の手法を用い、民間部門の経済主体による合理的な通貨選択行動の結果として米ドルが自国通貨と並行して利用される「非公式的なドル化」が進行しているか否かを検証した。分析対象地域は中南米8カ国で、基本となる推計モデルには通貨代替を仮定したポートフォリオ・バランス・モデルを利用した。分析の結果、ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、コスタリカ、ウルグアイでは「非公式的なドル化」の進行が認められたものの、ペルー、メキシコ、ベネ ズエラでは有意な結果を得られなかった。
  単著   商学研究科紀要   早稲田大学大学院商学研究科   (57),199-211頁   2003/07


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