フランソワ ルーセル
  フランソワ ルーセル   外国語学部 英語学科   教授
■ 標題
  日本のフランス語教科書における女性と男性の表現(1999年~2018年)
■ 概要
  この論文では、日本で出版された(大学生向けの)フランス語教科書からみたジェンダー像を分析する。研究の最初の一歩として、教科書を5冊分析する。
科目を問わず、教科書の第一の教育目的を問わず、どの教科書が持ってる社会像が学習者に大きな影響を与えている。
ここで行う研究は、前の論文「日本のフランス語教科書における男女の表象。研究方法を考える」(『語学教育研究論叢 第36号』)でデザインした研究方法を採用する。教科書に出てくるすべての(性別がわかる)「登場人物」のリストを作成し、男女の割合、男女別に与えている職種、特徴を明らかにする。
5冊の教科書に限った研究なのに、ジェンダー像が時間とともに大きく変更するのが、研究の結果から明らかに見えてくる。2000年前後の教科書は、男性中心の伝統社会像を伝わっている。最近出版された教科書は逆に、男女平等を前提で、男女関係を慎重に扱われている。

  フランソワ・ルーセル
  単著   Pédagogie を考える会( Péka )論集   Pédagogie を考える会( Péka )   (28),64-84頁   2020/03


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