フランソワ ルーセル
  フランソワ ルーセル   外国語学部 英語学科   教授
■ 標題
  ジェンダーから見た外国語検定試験 ー 仏検の場合
■ 概要
  男女平等を目指す世界的な動きを背景に、教材におけるジェンダー問題は現在、大きな議論点となっている。日本で使われている外国語教材にも関わっている。


「仏検」(実用フランス語技能検定試験)は、日本国内のフランス語教育関係者によって、在日フランス大使館文化部の協力のもとで1981年に創設された。受験者総数は延べ85万人を超えていて日本国内フランス語教育に大きな影響を長年与えてきた。

この論文では、「仏検」の過去問題を元に、「仏検」の中のジェンダー像とその変遷を分析します。分析の対象は、最上レベル(1級)の過去問題の一部:開催当初の10年(1981年-1990年)と、一番最近の10年(2008年-2017年)。このコーパスの中で、「登場人物」の男女の割合と、「働いている登場人物」の男女の割合を主に分析する。

男性中心の伝統社会をそのまま反映する1981年〜1990年の「仏検」に対して、2008年〜2017年の「仏検」の内容は明らかに男女平等社会のイメージに近づいている。

  フランソワ・ルーセル
  単著   大東文化大学紀要   大東文化大学   (57),23-42頁   2019/03


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